家の鍵交換
就職活動していた短期大学生の妹が無事に内定をもらい、ついに独立して都内で一人暮らしをする事になりました。なので、おめでとうという祝福の気持ちも込めて、兄である僕がトラックを借りて、妹の新居となるワンルームマンションへ荷物を運ぶ役を買って出ました。タンスや机など重たい荷物を二人がかりで運びこみ、丸一日かけて何とか大まかな配置は完了しました。さて帰ろうと思って、その旨を妹に伝えると、手伝ってくれたお礼という事で珍しく引っ越しそばをおごってくれると言うのです。妹が僕に何かをおごってくれるなんて今までほとんどなかった事なので少し驚きました。新しい町だしせっかくなので出前ではなく、二人で近くの蕎麦屋にでも行こうと思い、部屋を出ようとした際に、新居の鍵を妹が紛失していたことに気が付きました。バタバタと引っ越しの作業をしている最中に、おそらく失くしてしまったんだろうなと思います。室内はもちろん、トラックが停めてある駐車場やその通り道も隈なく調べてみたのですが、どうしても鍵が見当たりません。幸い別にしていたスペアキーはあったのですが、妹も一応女性だし、集合住宅で鍵を失くしたというのも不安があったので、二人で相談した結果念のため玄関ドアの鍵交換をしてもらう事にしました。電話して来てくれた鍵屋のお兄さんは清潔感があり丁寧な作業をしてくれる人だったので、安心して鍵交換をお任せする事ができました。その後二人で無事に引っ越しそばを食べに行くことができました。